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風博士 [読書録]

坂口安吾全集 (1) (ちくま文庫)

坂口安吾全集 (1) (ちくま文庫)

  • 作者: 坂口 安吾
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1989/12
  • メディア: 文庫


ラーメン屋の待ち時間に読み始めて、家に帰ってちょいちょいっと読み終えました。
とても短い短編です。
青空文庫でダウンロードできるので、W-ZERO3に入れた青空文庫リーダーで読みました。

この物語には風博士と蛸博士という人物(?)が出てきますが、何とも奇妙です。
そういえば、小学校か中学校の国語の教科書に出てきた奇妙な箱男の話も坂口安吾でした。
[追記]箱男は安部公房でした…。訂正m(__)m

この奇妙さは、自分の中では村上春樹の描く奇妙さと近いように感じられました。
中でも思い当たったのは、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』に出てきた音の研究をしている博士と、「やみくろ」です。
特に、やみくろと蛸博士がそれぞれ何か危険で不穏な存在であるというあたりに感じるものがありました。

なかなか楽しい読書体験でした。
Thanks, Dad!

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1988/10
  • メディア: 文庫


世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈下〉 (新潮文庫)

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1988/10
  • メディア: 文庫


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The Birth of the OED [読書録]

博士と狂人―世界最高の辞書OEDの誕生秘話 (ハヤカワ文庫NF)

博士と狂人―世界最高の辞書OEDの誕生秘話 (ハヤカワ文庫NF)

  • 作者: サイモン ウィンチェスター
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2006/03
  • メディア: 文庫


Oxford English Dictionary の誕生秘話!ということで、だいぶ前に買って途中まで読んで放置していたのを、ここ3・4日でぐわーっと読みました。
資料をきちんとあたって事実をもとに書かれているのですが、お話としてもかなり楽しめます。
お話としてみれば、マレー博士と「狂人」マイナー氏の人生と、その中でのOED編纂を通しての二人の交流ということになります。

しかし、この本を読んで一番面白いと思ったのは、一から辞書を作るとはどういうことか?ということが見えてきたことです。

まずは、「われわれの生活に辞書というものが存在しなかったら?」ということを考えてみればいいと思います。

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『走ることについて語るときに僕の語ること』 [読書録]

走ることについて語るときに僕の語ること

走ることについて語るときに僕の語ること

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/10/12
  • メディア: 単行本


村上春樹の新しい本を買いました。
昨日の夜買って4割くらい読んで、今日の午前中に読み終えました。

中身はタイトルの文字通り、という感じです。
別の言い方をすれば、走るということ語るを通して自分を表現しているというところでしょうか。

村上さんはほぼ毎日10キロくらいは走っているらしいのですが、それを続けることは「意志の強さ」とは違うものだと言います。
そういうところにすごく共感するわけです。

頑張るということとは原理的に異なるものにドライブされているということでしょう。
たぶん、「好きだから」というのもちょっと違うんじゃないかという気がします。
走ることは村上さんの人生の一部になっていて、村上さんはそういう人生を生きているのではないでしょうか。

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スポーツのミクロコスモスや〜 [読書録]

五輪の身体

五輪の身体

  • 作者: 齋藤 孝
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
  • 発売日: 2004/07/30
  • メディア: 単行本

ハンマー投げの室伏や柔道の野村など、オリンピアン5人に齋藤孝がインタビューする本です。
アテネオリンピックの前に出た本です。
【身体】に注目する齋藤孝がオリンピアンたちの身体感覚をなんとかことばにして引き出そうとしています。

なんとか、とは言っても、選手の方ですでに言葉にできていることもあります。
室伏選手はハンマー投げを「宇宙」に例えていました。
いまとなってはオロナミンCのCMでおなじみの感があります。
(もしかしてあのCMを考えた人はこの本を読んだんじゃないか?と勘ぐってしまいました。)

齋藤孝曰く、いまの日本のスポーツ観戦は戦術・戦略に偏っているが、身体感覚に注目すればまた違った楽しみ方ができる、とのこと。
確かに、その戦術・戦略は基本的に、選手が身体感覚を研ぎすまして発揮する運動に支えられています。
時にそのわずかな狂いが戦略を無意味なものにしてしまうこともあるわけです。

この本では、そういった微細な違いに注目させられます。
非常に細かくて、見ようによっては些細なことです。
しかし、オリンピックに出場する選手たちから語られるその身体感覚の世界には、深みが感じられます。

そんなわけで、戦術・戦略の機微をマクロコスモスと捉えるならば、身体感覚の世界はミクロコスモスだというように思い至ったわけです。


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『トム・ブラウンの学校生活』 [読書録]

19世紀イギリスのパブリック・スクールの精神がよく表現されているということで読んでみた小説です。
主人公トム・ブラウンがパブリック・スクールに入る前から、12歳頃の入学、そして19歳での卒業…という流れで、学校生活(school days)が描かれています。

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『存在と時間』(上) [読書録]

うんとこどっこいしょっ、と上巻を読み終えました。

読んでると永井均氏の書いていた<私>の話を思い出したり(あんまりいろいろは読んでませんが)、
ウィトゲンシュタインの「アスペクト知覚」やそこでの「……として見る」の話を思い出したりしました。

どういうことを言ってそうか見当がつくような気はしますが、どういう論法でそれを正しく述べているのか(もしくは間違っているのか)ということが把握しきれません。
「存在了解」ということがぼんやりとしかわからないというのが引っかかってるような気もします。

まあ、下巻を読んでのお楽しみということでしょうか…。

存在と時間〈上〉 (ちくま学芸文庫)

存在と時間〈上〉 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: マルティン ハイデッガー
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1994/06
  • メディア: 文庫


その他の本は

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遊びと仕事は対立するか? [読書録]

『遊びの中世史』を読みました。

主に11〜15、6世紀頃までのさまざまな遊びが資料に基づいて挙げられ、この年代の中で遊びの持つ意味がどのように変化したかが考察されています。

それによれば、遊びはいま考えられるような、仕事に対立するものではなかったということです。

印象的だったのは、エピローグに書かれていた次のような話。

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『構造と解釈』 [読書録]

構造と解釈

構造と解釈

  • 作者: 渡邊 二郎
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1994/11
  • メディア: 文庫


この本の主題は構造解釈という関係。
それは無理矢理簡略化すれば、「客観的」な構造と「主観的」な解釈の相補的関係。
もう少し言えば、主観を前提し、顧みることのない発想としての構造(主義)と、客観的な構造に支えられることで恣意的という意味の主観ではなくなる解釈という相補的関係ということです。

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楽しく英語 [読書録]

なんだかタイトルがメルマガについてる英語教材の宣伝みたいです。
でも、そうじゃなくてこの↓本を読んだということです。

「不思議の国のアリス」を英語で読む (ちくま学芸文庫)

「不思議の国のアリス」を英語で読む (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 別宮 貞徳
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2004/08/10
  • メディア: 文庫

英語で読むということですが、そこは「日本人が」ということなので、英語の原文について日本語で解説がなされるわけです。
そして、単なる解説にとどまらず、その解説をもとにした「翻訳」も提示してくれます。

「翻訳」をするなら英語で読むじゃないじゃん、とは言わないでください。
おそらく、そこがこの本の一番のポイントです。

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突然一気 [読書録]

村上春樹の『風の歌を聞け』を寝る前にちょっと…と手に取り、1時間少しかけて一気読み。
この本を読むのは3度目か4度目くらい。
一気読みは2回目かな…?

風の歌を聴け

風の歌を聴け

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/09/15
  • メディア: 文庫


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